刊行物一覧
(7)包装材料の接着の科学(ISBN: 978-4-931287-37-2)
1章 包装の接着序論
- 1.1 はじめに
- 1.2 接着とは
- 1.3 接着剤というもの
- 1.4 接着を用いる利点
- 1.5 接着に関連する過程と因子
- 1.6 接着の破壊形態
2章 接着の原理
- 2.1 物質を形づけるもの(物質の間にはたらく力)
- 2.2 原子や分子間の相互作用が働く範囲とその大きさ
- 2.3 表面間に働くvan der Waals相互作用
- 2.3.1 表面間相互作用の理論的計算
- 2.3.2 表面間相互作用の実証
3章 その他の界面間相互作用
- 3.1 静電気説
- 3.2 酸−塩基相互作用
- 3.3 被着材中への接着剤分子の拡散の効果
4章 物理的接着(機械的接着:投錨効果)
- 4.1 実在表面の粗さ
- 4.2 凹凸が接着にもたらす効果
- 4.3 細孔に浸透するための接着剤の因子
5章 接着の界面化学
- 5.1 液体の表面張力
- 5.2 固体表面上の液滴の濡れ
- 5.3 Zismanプロットと臨界表面張力
- 5.4 接着強さを見積もるための熱力学的取扱い
- 5.4.1 理想的接着系における熱力学的取扱い
- 5.4.2 界面自由エネルギーの見積り
- 5.4.3 接着仕事の見積り
- 5.5 表面エネルギーと溶解パラメータ
6章 被着材の表面処理
- 6.1 何故表面処理か
- 6.2 表面処理の方法
- 6.3 乾式法
- 6.3.1 プラスチックの表面処理
- 6.3.2 無機材料のプラズマ表面処理
- 6.4 湿式法
- 6.4.1 プラスチックの処理
- 6.4.2 金属の湿式表面処理
7章 材料の力学特性
- 7.1 応力−ひずみ曲線
- 7.2 弾性
- 7.2.1 弾性率の定義
- 7.2.2 常温における各種材料の弾性率(弾性率スペクトル)
- 7.3 高分子の静的機械特性
- 7.3.1 高分子構造と弾性率の温度依存性
- 7.3.2 無定形高分子の熱的性質
- 7.3.3 架橋の程度と弾性率
- 7.3.4 ガラス転移
- 7.4 粘性
- 7.4.1 Newton (ニュートン)流体
- 7.4.2 非ニュートン流体
8章 材料の粘弾性
- 8.1 静的粘弾性
- 8.1.1 タイムスケール
- 8.1.2 応力緩和
- 8.1.3 クリープ
- 8.1.4 モデル要素
- 8.1.5 応力緩和のモデルによる解析
- 8.1.6 遅延モデルによる解析
- 8.2 動的粘弾性
- 8.2.1 動的粘弾性の基礎
- 8.2.2 マックスウェルモデルの動的粘弾性
- 8.2.3 一般化フォークトモデルによる遅延
- 8.2.4 時間−温度換算則
- 8.2.5 損失弾性率E"と損失正接tanδ
- 8.3 接着での粘弾性効果
- 8.3.1 破壊強さと接着剤の温度依存性
- 8.3.2 接着強さの時間−温度換算則
9章 応力のかかり方が接着強さに及ぼす影響
- 9.1 せん断試験の応力解析
- 9.2 重ね合わせ試験体の解析
- 9.3 はく離試験体の解析
10章 包装に関する接着:各論
- 10.1 紙
- 10.1.1 投ボール
- 10.1.2 紙用糊
- 10.2 ラミネートフイルム
- 10.2.1 ドライラミネーション
- 10.2.2 押出ラミネーション
- 10.2.3 ホットメルトラミネーション
- 10.2.4 ウェットラミネーション
- 10.2.5 サーマルラミネーション
- 10.3 粘着剤
- 10.3.1 粘着製品の用途と形態
- 10.3.2 粘着剤の特徴
- 10.3.3 粘着3物性
- 10.3.4 粘着性能と粘弾性
- 10.3.5 粘着剤の動的粘弾性による特徴付け
- 10.4 粘着剤原料
- 10.4.1 アクリル酸系ポリマー
- 10.4.2 エラストマー系
- 10.4.3 タッキファイヤー(粘着付与剤)
- 10.5 相溶性
- 10.5.1 相溶性の古典的理論
- 10.5.2 χパラメータと溶解パラメータ
- 10.5.3 相溶性の測定
- 10.5.4 粘着系での相溶状態とプローブタックの関係
11章 確実な接着をするために
- 11.1 工程管理
- 11.2 信頼性の確保
- 11.3 寿命予測
- 11.3.1 ワイプル分布
- 11.3.2 アレニウスモデルによる寿命推定
12章 補足
- 12.1 構造用接着剤
- 12.1.1 エポキシ樹脂系接着剤
- 12.1.2 熱硬化性樹脂の加熱温度および硬化時間依存性
- 12.1.3 熱硬化性樹脂のタフ化(強靭化)
- 12.2 耐熱性接着剤
- 12.3 低温用接着剤
- 12.4 速硬化性接着剤