ホーム > 催物案内 > 第33回 年次大会

第33回 年次大会

第33回 年次大会 開催にあたって

年次大会運営委員長 麻生 雅晴

 日本包装学会は、第33回年次大会を来たる2024年8月28日(水)・29日(木)の2日間にわたり、東京海洋大学 越中島キャンパス(東京都江東区)にて開催いたします。

 昨年の第32回はZOOMオンライン方式での開催となりましたが、第33回は新型コロナウイルス感染状況や参加者アンケート結果などから従来の会場発表とオンラインライブ配信を組み合わせたハイブリッド形式にて開催し、加えて国際包装セミナーの同時開催を計画しています。

 包装は、食品や日用品、電気製品、医薬品などの様々な物品を輸送・保管中の数々の劣化要因から守り、使用・消費者のもとへ最良の状態で届けるという必要不可欠な役割を担っています。この基本的な機能に加え、包装には販売促進機能・利便性向上などの様々な機能が要求されますが、昨今の生活者の価値観やライフスタイルの変化に合わせて包装の多様化、高機能化、そして合理化の要求が加速しています。さらに、SDGs等、国際的な環境課題への注目を受け、海洋プラスチックごみ問題や食品ロス問題に代表される環境問題への期待感、少子高齢化社会に適応したユニバーサルデザイン、グローバリゼーションの進行に対応した各国の規制への対応など包装が取り組むべき課題・関心は一段と高まっています。加えて、新型コロナウイルス感染症のパンデミックをきっかけに生活様式が変化しました。パンデミック後のニューノーマルなライフスタイルに合わせ、包装への要求も変化しています。

 このような包装に対する様々な要求に対し、第32回ではオンラインにて口頭・ポスター発表を開催し、いずれのセッションにおいてもレベルの高い発表と活発な議論がなされ、さらに「包装に関するデザインをデザイン心理学の視点から俯瞰する」をテーマに、千葉大学の日比野治雄先生より大変興味深くかつ有意義なご講演をいただきました。第33回では「包装材料」、「輸送包装」、「加工・装置」、「環境・安全」、「評価手法」等のセッションにおける口頭・ポスター発表および製品展示コーナーの設置に加え、同時開催の第14回国際包装セミナー(IPS’24)では、輸送包装試験の研究開発についてのセミナーを計画しております。

 包装の各分野で活躍されている研究開発者の皆様が日頃の研究成果を発表し、議論を通じて互いに切磋琢磨することで非常に有意義な大会になると確信しております。また、これからの社会を担う学生の皆様の口頭・ポスター発表への積極的なご参加も是非お願いいたします。

 大会運営一同、皆様の今後の研究開発と世界に誇る日本の包装学、包装産業の発展に貢献できる大会とすべく万全の準備を整えて参ります。幅広い分野から多くの方々のご参加を賜りたく宜しくお願い申し上げます。

 
 


→過去の年次大会