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第66回シンポジウム

高機能包装材料の最新動向 〜バリア、吸着、撥水〜

包装による安全・安心・高品質とロングライフ化追求のためのバリア保護性能の強化や、特定物質に対する吸 着現象の制御やフィルム表面性状制御などの新発想の機能性包装材料により新たな製品付加価値の提案が可 能です。高機能包装材料の最新技術動向についてご講演いただき、参加者の皆様方の業務や新製品開発のヒ ントとしてお役立ていただけることを願っております。

担当幹事:中村充利(旭化成ケミカルズ)、高木雅広(エクサーチ)、鈴木英哉(花王)

日時 :平成27年2月27日(金) 9:50〜16:30
主催 :日本包装学会
協賛 :日本包装技術協会
後援 :日本食品包装協会、軟包装衛生協議会、日本接着学会、日本食品科学工学会
会場:きゅりあん 6F 大会議室 (東京都品川区東大井5-18-1(JR大井町駅前) →地図を表示
〒140-0011 東京都品川区東大井5-18-11(JR大井町駅前)  電話: 03 (5479) 4100

交通のごあんない :

JR・東急・りんかい線 大井町駅下車
駐車場がありませんので車でのご来場はご遠慮願います。

プログラム:

9:50〜10:50 「非吸着・低溶出包装とゼロバリア技術の融合」
藤森工業株式会社 研究所 樹脂加工技術グループ 美尾 篤 氏
藤森工業では、化粧品や医薬品成分の組成変化や品質低下を防止するための包装材料の開発を進めている。要求される包装機能として内容成分の非吸着化、プラスチックからの溶出低減、透過酸素の遮断などが挙げられる。今回は弊社における包装製品開発の取り組みについて、具体的事例やメカニズムを交えながら紹介する。
11:00〜12:00 「バイオミメティクス(生物模倣)を応用した撥水性包装材料について」
 
東洋アルミニウム株式会社 加工開発センター長 西川 浩之 氏
森永乳業株式会社 食品総合研究所 容器包装開発部 森 哲志 氏
東洋アルミニウムが開発したToyal Lotus は、蓮の葉の構造をヒントにして撥水性を付与した包装材料である。Toyal Lotus を使用した蓋材は、裏面に内容物が付着しないため取り扱い性や廃棄性優れている。この蓋材は最初に森永乳業がヨーグルト用として採用後、数社にて製品展開されている。
13:00〜14:10 「バリア包装材料の基礎と有機・無機ハイブリッド材について」
 
久留米工業高等専門学校 研究アドバイザー 伊藤 義文 氏
食品包装分野では、内容物の品質を長期保存できるバリアフィルムの要求が高く、フィルム基材の開発のみならず、バリア性を付与する有機・無機コーティング技術が開発されてきた。この要求はPETボトルの分野にも広がり、ボトル内面に無機膜をコーティングしたハイバリアPETボトルが開発されている。更に有機半導体の分野でも水蒸気や酸素による劣化を防ぐため、ガラス基板に代わるハイバリアフィルムが要求され、フレキシブルな太陽電池や有機EL の開発が進められている。ここではハイバリア性を付与する、有機・無機膜からなるハイブリッド積層膜について説明する。
14:20〜15:20 「ガスバリア理論と次世代バリア性樹脂の包装用途への展開」
 
日本合成化学工業株式会社 中央研究所 酒井 紀人 氏
Nichigo G-Polymer は、EVOH とPVOH の両方の性能を有するユニークな次世代型水溶解性ガスバリア樹脂です。生分解性を保持し、成膜・射出成型・ブロー成型・溶融紡糸等、様々な溶融成型法に対応できます。本講演では、G-Polymer の特徴と機能包装材料への用途開発の現状を報告いたします。
15:30〜16:30 「バリア材料の最新動向」
 
凸版印刷株式会社 マテリアルソリーション事業本部 山本 俊巳 氏
透明バリアフィルムは包装資材の技術的発展と共に飛躍的な進歩を遂げている。また、従来の食品包装の域に留まらず産業部材としての開発も近年目覚しい。凸版印刷では「GLフィルム」に加え、新たな市場ニーズに応えるため、「PRIME BARRIER」「FRESHLIGHT」シリーズを開発。本講演では、市場動向及び新シリーズの概要について説明する。