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第65回シンポジウム

医薬品包装に求められるもの〜使用の安全と環境対応〜

医療の現場では医薬品包装の果たすべき役割が年々重要性を増しております。本シンポジウムでは医薬品包装に求められる役割の中で、使用の安全と環境にテーマを絞り、この方面の専門家の先生方に講演していただき、より良い医薬品包装の果たすべき役割について討論していただきたいと考えます。

担当幹事:鈴木 豊明(藤森工業)、前原 隆(タケトモ)、内野 泰秀(武州製薬)、虎澤 吉紀(エーザイ)

日時 :平成26年10月24日(金) 10:00〜16:30
主催 :日本包装学会
協賛 :日本包装技術協会
後援 :日本食品包装協会、軟包装衛生協議会、日本接着学会、日本食品科学工学会、簡易懸濁法研究会
会場:きゅりあん 6F 大会議室 (東京都品川区東大井5-18-1(JR大井町駅前) →地図を表示
〒140-0011 東京都品川区東大井5-18-11(JR大井町駅前)  電話: 03 (5479) 4100

交通のごあんない :

JR・東急・りんかい線 大井町駅下車
駐車場がありませんので車でのご来場はご遠慮願います。

プログラム:

10:00〜11:10 「院薬剤師が考えたバーコードの活用による医療安全対策
―埼玉医科大学病院薬剤部の医薬品に関する医療安全確保への取り組み―」
埼玉医科大学病院 薬剤部 部長 北澤 貴樹 氏
埼玉医科大学病院薬剤部ではGS1コードを活用した医薬品の取り違え防止システムを独自に構築し、製造番号や期限の情報を血液製剤使用記録の作成にも応用するなど、院内の医療安全の確保と質の向上を図ってきた。今回は院内の業務にGS1コードを活用するには包装表示の工夫が必要であると考え、その構想と問題点を提案したい。
11:20〜12:10 「テバ製薬の医薬品包装への取組み」
 
テバ製薬株式会社 信頼性保証本部 薬事部 熊谷 良太 氏
テバ製薬は、医薬品の「使用の安全」に着目し、医薬品包装・表示に対してさまざまな取り組みをしてきている。本シンポジウムでは、『DosePak®』(ドーズパック)を採用し、世界パッケージングコンテストでワールドスター賞を受賞した製品の開発経緯など、当社の医薬品包装への取り組みを紹介する。
13:20〜14:30 「患者中心を目指す医薬品の形状」
 
昭和大学 薬学部 教授 倉田 なおみ 氏
病院薬剤師だったころ、関節リウマチやパーキンソンの患者に協力いただき、錠剤をシートから出したり点眼をする場面などを撮影した。これを見ていただき、服薬上の問題点を明確にするとともに、障害があっても患者自身で薬の服用(使用)ができる、患者中心を目指した医薬品の形状、包装形態等を共に考えていきたい。
14:40〜15:30 「薬剤師もエコの時代〜医薬品の包装容器をリサイクル」
 
聖隷浜松病院 薬剤部 山内 拓 氏
ゴミの分別・節水・マイバッグ持参など、家庭や地域ではもちろん企業も地球環境を意識することが当たり前になっている今、病院においても医療産業廃棄物の削減やCO2の削減を考えていかなければならない時代となっている。このような背景の中で、医薬品の包装容器を医療産業廃棄物としてではなく、資源としてリサイクル業者に販売し医療産業廃棄物の減少を試みた。
15:40〜16:30 「バイオマスプラスチックボトルの医薬品への適用」
 
武田薬品工業株式会社 CMC研究センター 製剤技術研究所 木下 田美子 氏
食料品や消費財業界では採用が進んでいるバイオマス由来の包装材料であるが、レギュラトリー上の制約もあり、医薬品業界ではこれまで一次包装への採用実績がなかった。今般、弊社の高血圧治療薬であるアジルバ®錠でバイオマスポリ瓶を医療用医薬品として初めて採用するに至り、その取り組みにつき紹介する。