第30回 年次大会
第30回 年次大会 開催にあたって
会場:オンライン開催
開催日:2021年7月1日(木)、2日(金)の2日間
日本包装学会は、第30回年次大会を2021年7月1日(木)、2日(金)の2日間、新型コロナウイルス感染症への対策として、オンライン開催することといたしました。
東京大学 弥生講堂(東京都文京区)での開催を予定しておりましたが、現地開催を中止といたします。
第29回年次大会では、新型コロナウイルス感染症の拡大が深刻化し、収束が不透明な状況が続く中、現地開催を中止とし、予稿集発行による紙面開催とさせて頂きました。
一旦、収束に向かったものの、再度、感染症が拡大し一部地域において緊急事態宣言が発出される状況となっております。大会運営委員会において第30回年次大会の開催方法について議論を重ねた結果、今回も現地開催を中止とし、オンラインによる開催という結論にいたりました。
包装は、食品や日用品、電気製品、医薬品などの様々な物品を、輸送・保管中の数々の劣化要因から守り、使用・消費者のもとへ最良の状態で届けるという必要不可欠な役割を担っています。この基本的な機能に加え、包装には販売促進機能・利便性向上などの様々な機能が要求されますが、昨今の生活者の価値観やライフスタイルの変化にあわせて、包装の多様化、高機能化、そして合理化の要求が加速しています。さらには、SDGsに由来する、マイクロプラスチック問題や食品ロス問題に代表される環境問題への対応や、少子高齢化社会に適用したユニバーサルデザイン、グローバリゼーションの進行に対応した各国の規制やインバウンドへの対応など、包装が取組むべき課題・関心は一段と高まっております。
第30回年次大会では「包装材料」、「輸送包装」、「加工・装置」、「環境・安全」、「評価手法」等のセッションにおける口頭・ポスター発表および製品展示コーナーをオンラインにて開催する予定です。
包装の各分野で活躍されている研究開発者の皆様が、日頃の研究成果を発表し、議論を通じて互いに切磋琢磨することで、非常に有意義な大会になると確信しております。また、これからの社会を担う学生の皆様の口頭・ポスター発表への積極的なご参加も是非、お願いいたします。
多様化・高機能化・合理化等の包装への様々な要求に応え、包装産業をさらに発展させるためには、多岐分野に渡る学問と技術を結集する必要があります。大会運営委員一同、参加していただく皆様方の今後の研究開発と、世界に誇る日本の包装学、包装産業の発展に対して貢献できる大会とすべく、万全の準備を整えて参る所存であります。つきましては、幅広い分野から、より多くの方々のご参加を賜りたく、よろしくお願い申し上げます。
年次大会運営委員長 岡村 賢吾