包装学基礎講座

(11)包装材料評価法の科学(ISBN: 978-4-931287-44-0)

はじめに

第1章 フレキシブル包装評価の法規

1.1 食品衛生法
 1.1.1. 一般試験法
 1.1.2. 用途別試験法
 1.1.3. 衛生規範
1.2. JAS
1.3. JIS
 1.3.1. 工業標準化法
 1.3.2. 包装関連測定法のJIS

第2章 単体フィルムの評価

2.1. JISにおける単体フィルムの評価項目
2.2. 試料調整・状態調整に関連する用語
2.3. 状態調整
 2.3.1. 状態調整の意義
 2.3.2. 時間・温度換算則
 2.3.3. 速度の影響
 2.3.4. 破壊包絡線
 2.3.5. 湿度の影響
 2.3.6. 破壊時間の応力・温度依存性
 2.3.7. 引張り性質の環境依存性
2.4. 引張り強さ
 2.4.1. 引張強さの要因
 2.4.2. プラスチックの破壊
 2.4.3. 引張り特性の試験方法
2.5. 濡れ性
 2.5.1. 表面張力
 2.5.2. 臨界表面張力 Zismanプロット
 2.5.3. 接触角測定法
 2.5.4. 濡れ張力試験
 2.5.5. 表面張力の経時変化
 2.5.6. 濡れ性評価の実際への適用
2.6. スリップ性
 2.6.1. 摩擦力の発生する理由
 2.6.2. 摩擦係数試験方法K7125
 2.6.3. プラスチックのスリップ性の圧力依存性
 2.6.4. スリップ剤
  a) 有機スリップ剤
  b) 無機スリップ剤
 2.6.5. 包装における摩擦力の応用
  a) 摩擦は難解
  b) 袋の取り出し易さ
  c) 指先とフィルムの摩擦(静摩擦)
  d) フィルムとフィルムの摩擦(静摩擦)
 2.6.6. フィルムとフィルムのブロッキング
  a) 接触時間
  b) 湿度の影響
  c) 静電気の影響
  d) 粉ふりの影響
 2.6.7. オイラーの定理及びその応用
  a) オイラーの定理
  b) 回転不良ロールのある印刷機
  c) 縦ピロー充填機のセーラー
  d) 供給ロール慣性によるテンションアップ
  e) オイラーの定理のもう一つの効用
2.7. 帯電
 2.7.1. フィルム表面の帯電分布
 2.7.2. 帯電とコート斑
 2.7.3. 火花放電とコロナ放電
 2.7.4. 湿度の影響、放電面積
 2.7.5. 電撃
 2.7.6. 静電気によるトラブル
 2.7.7. 静電気対策
2.8. 熱的性質
 2.8.1. フィルム、シートの耐熱性
 2.8.2. プラスチックの耐寒性
 2.8.3. フィルム、シートの耐寒性
 2.8.4. 包装材料の実用的耐寒性
  a) 低温履歴による物性変化
  b) 低温下における強度変化
 2.8.5. 熱的性質測定法
2.9. 寸法安定性
 2.9.1. 熱
  a) 熱寸法安定性
  b) 加工熱寸法変化
  c) 熱たるみ
  d) ロール上での波しわ
 2.9.2. 水分
  a) 吸湿寸法変化
  b) 吸湿伸び
 2.9.3. 収縮応力
2.10. 劣化
 2.10.1. ナイロンフィルムのレトルト劣化(加水分解性)
 2.10.2. 電子レンジでの劣化
 2.10.3. コロナ処理の劣化
 2.10.4. 放射線劣化
2.11. シーラントフィルム
 2.10.1. シーラントフィルムに必要な性能

第3章 フィルム加工性能の評価

3.1. フィルムの加工性
3.2. 厚みむら
3.3. 曲げこわさ
3.4. たるみ
 3.4.1. 製造時の条件
 3.4.2. 厚みむら
 3.4.3. 吸湿伸び
 3.4.4. 温度変化
 3.4.5. たるみ測定法
 3.4.6. 寸法安定性
 3.4.7. 熱たるみ
 3.4.8. ロール上での波しわ
 3.4.9. 吸湿伸び

第4章 複合フィルムの評価

4.1. 剥離強さ
 4.1.1. ラミネートフィルムの剥離強さ
 4.1.2. T型剥離
 4.1.3. 厚みの異なるPETフィルムの剥離強さ
 4.1.4. PVDCコートナイロンフィルムの剥離強さ
4.2. ヒートシール強さ
 4.2.1. ヒートシール強さの測定
  a) 規格基準のヒートシール試験法  
  b) 規格基準の具体的試験方法
 4.2.2. シール強さの解析
  a) シール強さの要因
  b) シール強さの解釈
 4.2.3. 高温時、湿熱時のシール強さ、引張り速度依存性
 4.2.4. シール温度について
 4.2.5. その他のシール強さ
  a) 夾雑物シール性
  b) 熱間はく離性
4.3. 包装機械適性
 4.3.1 曲げこわさ
4.4. カール
 4.4.1 カールの発生
 4.4.2 ラミネートフィルムのカール測定
 4.4.3 カール曲率の計算
 4.4.4 袋口カール
 4.4.5 袋のひねれ
4.5. ピンホール
 4.5.1. 突刺しピンホール
  a) 突刺しピンホール強さの規格・測定方法
  b) 突刺しピンホール強さの計算
  c) 複合フィルムの突刺し強さ
  d) 内容品の圧縮強さとピンホールの関係
  e) 突刺しピンホール強さの向上
  f) 衝撃による突刺しピンホール(針による場合)
  g) 刃状のものが衝撃的にあたって切れるピンホール
 4.5.2. 屈曲疲労ピンホール
  a) 屈曲疲労
  b) ゲルボテスター
  c) MITテスター
  d) 振動試験、回転ドラム試験
  e) 各種屈曲ピンホール試験の比較
  f) 屈曲疲労ピンホールの改善方法
 4.5.3. 摩擦ピンホール
  a) 平面摩耗による摩擦ピンホール
  b) 折れ角の摩耗による摩擦ピンホール
  c) 尖り度と摩擦ピンホール

第5章 パウチの評価

5.1. パウチの破裂強さ
 5.1.1. パウチの破裂強さの試験方法
 5.1.2. 容器の破裂強さの試験方法
 5.1.3. 破裂強さの解析
 5.1.4. 破裂試験によるシール強さの測定
 5.1.5. 含気パウチの破裂
  a) パウチの最大容積
  b) 含気パウチ内圧の計算
5.2. パウチの圧縮強さ
 5.2.1. 圧縮強さ
 5.2.2. 各種規格基準の圧縮強さ
 5.2.3. 計算式の効用
5.3. 落下強さ
 5.3.1. フィルム・シートの衝撃強さ
 5.3.2. 衝撃強さ試験方法
 5.3.3. 重り板落下試験方法
 5.3.4. 高速引張り時のシール強さ
 5.3.5. 仕切り付き段ボール箱入り小袋の落下試験
 5.3.6. 衝撃伝播速度からの考え方
索引