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第81回シンポジウムのご案内

「海洋プラスチック問題の理解と、プラスチック包装材料の環境対応技術を考える」

海洋マイクロプラスチックゴミ問題や廃プラスチックの国際的な再生処理・環境問題を克服するために、包装分野においても再生プラスチックやバイオマス素材の活用が求められています。廃プラスチックを適正に回収・処理する社会システムやそれを有効にリサイクルできる技術開発によってプラスチック製品・資源の循環を促進していくとともに、脱石油・バイオマス由来で自然環境下において分解されやすく環境負荷を低減できる新たな素材や製品用途開発が進められています。本シンポジウムでは、未来のプラスチック資源循環社会の実現に向けた最新の社会トレンドとプラスチック包装材料の環境対応技術動向についてご講演いただきます。

担当幹事:森若 博文(花王)、高木 雅広(エクサーチ)、上田 有孝(旭化成)
主催 :日本包装学会
協賛 : (公社)日本包装技術協会
後援 (一社)日本食品包装協会、軟包装衛生協議会、(一社)日本接着学会、(公社)日本食品科学工学会
開催日:令和2年2月19日(水) 10:00〜16:30
会場:北とぴあ 7F 第一研修室(東京都北区王子1-11-1(JR王子駅前)) TEL : 03-5390-1100
注意:今回の開催会場は、前回まで使用しておりました会場(品川区「きゅりあん」)から変更となっております。ご来場の際には、お間違いのないようご確認をお願い申し上げます。
〒114-8503 東京都北区王子1丁目11-1 TEL:03-5390-1100

交通のごあんない :

東京メトロ南北線 王子 5番出口 直結
京浜東北線 王子 北口 徒歩 2分
都電荒川線 王子駅前 徒歩 5分
お車でお越しの方には、地下駐車場がご利用いただけますが、駐車場スペースが限られておりますので、車での来館はなるべくご遠慮くださるようお願いします。
北とぴあアクセスについてはこちらをご確認ください。

参加費:

維持会員15,000円(注1)、企業に属する個人会員12,000円、その他の個人会員及び学校・公的機関の会員7,000円、エキスパート会員 2,000円、学生2,000円、非会員20,000円(注2)をお振り込み下さい。

(注1)企業会員で1社2名以上申込まれた場合は、更に1名が無料になります。4名以上の場合は  1名につき10,000円の追加で参加できます。
(注2)申込み時に会員登録(年会費8,000円)をしていただければ、個人会員として参加できます。


定 員:84名


振込先:

銀行名=みずほ銀行兜町支店
口座名=日本包装学会、普通 No. 1491899

※参加料の払い戻しはいたしません。代理の方の出席は差し支えありません。
※参加申込みの方には参加証を送付致しますので、当日受付にご提出下さい。
※会員・非会員・学生の種別を記入されない場合は、非会員扱いとさせていただきます。

申込先:

好評につき定員に達しましたので、申込みフォームを閉めさせていただきました。
お問合せ先
日本包装学会 「第81回シンポジウム」 係
〒169-0073 東京都新宿区百人町 1-20-3 バラードハイム 703
TEL(03)5337-8717 FAX(03)5337-8718
メールアドレス: office@spstj.jp

プログラム:

10:00〜11:10 「海洋プラスチック問題、最近の動向を概観」
株式会社旭リサーチセンター 主席研究員 長谷川 雅史 氏
海洋プラスチック問題は、2019年6月のG20でブルー・オーシャン・ビジョンが共有され、戦略立案段階から対策実行へとステージが移行した。「海洋プラスチック」「マイクロ・プラスチック」「プラスチックリサイクル」「バイオ・プラスチック」の4つに分けて最近の動向を整理、俯瞰する。
11:15〜12:15 「ケミカルリサイクルとその可能性 〜サステナブルなモノづくりが主流になる時代に向けて〜」
日本環境設計株式会社 石津 縁 氏
衣料品リサイクルを主軸事業に創業した日本環境設計は、運営するリサイクルプロジェクト「BRING」により回収した服に含まれるポリエステルを独自のケミカルリサイクルにより再生化している。今後はこの基礎技術を用いてPETボトルのリサイクルにも着手、サステナブル素材を用いたモノづくりの在り方をお話しする。
13:20〜14:20 「サステナビリティ経営を加速するBASFのサーキュラーエコノミーへの取り組み」
BASFジャパン株式会社 讃岐 誠 氏

BASFは「私たちは持続可能な将来のために、化学でいい関係をつくります」という企業目的のもと、経済的な成功、社会的責任の追及、そして環境保護を同時に実現しています。今回の講演では、サステナビリティ経営を加速するBASFのサーキュラーエコノミーへの取り組み、及び生分解性樹脂の位置付けを紹介する。

14:25〜15:25  「地産地消」のPETボトルリサイクルの現状と課題

遠東石塚グリーンペット株式会社 営業本部 本部長 顔 宏任 氏

日本のPETボトルは80%超という高い回収率となっているが、回収されたPETボトルが適切に処理されているかは疑問がある。遠東石塚グリーンペットでは、日本を始め世界中で廃PETボトルの受け皿を拡大していく予定。最先端のリサイクルPET技術および日本市場PET樹脂最王手サプライヤーのノウハウを活かし、PETボトルの「地産地消」を実現する。

15:30〜16:30  「セルロース素材の活用 〜生分解性セロファン、セルロースビーズ〜」

レンゴー株式会社「 中央研究所 商品開発第一部 坂田 進 氏

紙やセロファンはセルロース系バイオマスを原料にした素材で生分解性も良好なことから、海洋プラスチック問題の解決に向けたプラスチックの代替や使用量の削減に有用と考えられる。当社のセルロース関連製品であるセロファン、セルロースビーズ、ビスコース加工紙等を中心に、最近の開発事例もあわせて紹介する。