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第64回シンポジウム

適切な包装設計のための輸送振動計測とその再現に関する研究の最新動向

適切な輸送包装設計のためには、輸送中の振動・衝撃環境を忠実に再現した上で適切な対策を講じる必要があります。本シンポジウムでは、輸送中の振動・衝撃環境の実態についてご講演頂くとともに、特に輸送振動に注目し、これを再現するための最新の研究事例についてご講演頂き、将来における輸送包装設計の方向性を明確にしていきたいと思います。

担当幹事:北澤 裕明(農研機構食品総合研究所)、森 哲志(森永乳業)、石原 智幸(吉野工業所)

日時 :平成26年6月20日(金) 10:10〜16:30
主催 :日本包装学会
協賛 :日本包装技術協会
後援 :日本食品包装協会、軟包装衛生協議会、日本接着学会、日本食品科学工学会
会場:きゅりあん 6F 大会議室 (東京都品川区東大井5-18-1(JR大井町駅前) →地図を表示
〒140-0011 東京都品川区東大井5-18-11(JR大井町駅前)  電話: 03 (5479) 4100

交通のごあんない :

JR・東急・りんかい線 大井町駅下車
駐車場がありませんので車でのご来場はご遠慮願います。

参加費:

維持会員15,000円(注1)、企業に属する個人会員10,000円、その他の個人会員及び学校・公的機関の会員5,000円、エキスパート会員 2,000円、学生2,000円、非会員18,000円(注2)をお振り込み下さい。

(注1)企業会員で1社2名以上申込まれた場合は、更に1名が無料になります。4名以上の場合は  一人につき10,000円の追加で参加できます。
(注2)申込み時に会員登録(年会費8,000円)をしていただければ、個人会員として参加できます。


定 員:100名


振込先:

銀行名=みずほ銀行兜町支店
口座名=日本包装学会、普通 No. 1491899

※参加料の払い戻しはいたしません。代理の方の出席は差し支えありません。
※参加申込みの方には参加証を送付致しますので、当日受付にご提出下さい。
※会員・非会員・学生の種別を記入されない場合は、非会員扱いとさせていただきます。

プログラム:

10:10〜11:30 「アジアの陸上輸送における振動・衝撃環境の解析」
国立大学法人 東京海洋大学大学院 海洋科学技術研究科 准教授 渡部 大輔 氏
近年、アジアにおけるサプライチェーンのグローバル化に伴い、アジア域内の主要都市間を結ぶ陸路輸送が注目を浴びています。本発表では、アジア域内におけるトラック走行実験により得られた位置情報及び振動・衝撃計測データを用いた輸送環境の評価について説明します。
12:30〜13:40 「船舶内貨物の挙動調査と再現試験を通した梱包材の擦れ評価」
 
神鋼物流株式会社 安全・技術部 技術室 西田 美歩 氏
過去に発生した海上輸送中の荷崩れを受け、当社のさらなる輸送品質向上を目指してまず輸送環境を定量的に評価する必要があると考えました。ここでは海上輸送環境調査と、輸送環境を再現しての梱包材のこすり合わせ試験、それぞれの概要と結果について説明します。
13:50〜15:10 「包装貨物振動試験の精度向上に向けた取り組み ―非ガウス型ランダム振動試験―」
 
(地独)大阪府産業総合技術総合研究所 情報電子部 細山 亮 氏
現在、ランダム振動試験が一般的に行われていますが、振動試験に合格したにもかかわらず実際に輸送すると内容品にトラブルが生じる事例が報告されています。ここでは、ランダム振動試験の問題点を示し、問題を解決するために現在取り組んでいる非ガウス型ランダム振動試験について説明します。
15:20〜16:30 「蓄積疲労スペクトルを考慮した振動試験機の開発」
 
IMV株式会社 テストラボ事業本部 井上 良隆 氏
実験室でのランダム振動試験では物品輸送中の振動による損傷を再現できない事があります。ここでは、輸送中の損傷発生の再現を目的として大阪府産業総合技術総合研究所との共同研究によって考案した蓄積疲労スペクトルを考慮した振動試験機について、開発の経緯および特長を説明します。