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第59回シンポジウム

第59回 シンポジウム

医薬品包装に求められるもの
−災害支援、医療現場、患者、医薬品製造、包装資材−
医療の現場では患者さんに待ったなしの対応が迫られています。その中で医薬品包装の果たすべき役割は年々重要性を増しています。本シンポジウムでは今医薬品包装に求められるものは?の問いに各方面の専門家の先生方に講演していただきます。最新の情報をもとに医薬品包装が医療現場に対して果たすべき役割を考え討論していただきたいと考えます。
担当幹事:鈴木 豊明(藤森工業)、前原 隆(タケトモ)、内野 泰秀(武州製薬)

日時 :平成24年10月26日(金) 9:50〜16:40
主催 :日本包装学会
協賛 :(社)日本包装技術協会
後援 :日本食品包装協会、軟包装衛生協議会、日本接着学会、日本食品科学工学会
会場:きゅりあん 6F 大会議室 (東京都品川区東大井5-18-1(JR大井町駅前) →地図を表示
〒140-0011 東京都品川区東大井5-18-11(JR大井町駅前)  電話: 03 (5479) 4100

プログラム:

9:50〜11:00 「震災時における薬剤師の支援活動と医薬品包装に求められること」
日本薬剤師会副会長 生出泉太郎 氏
日本薬剤師会は東日本大震災に際して各地の被害状況を調査し全国の薬剤師の支援を要請し、延べ8378人の薬剤師が出動し支援活動を行いました。宮城県薬剤師会会長でもある生出氏は自薬局に緊急の災害対策本部を設置し支援活動で中心的役割を果たされました。支援活動内容についてご報告いただき、緊急時の医薬品包装に求められる機能、役割について言及していただきます。
11:10〜12:20 「注射剤適正使用から見た医薬品包装」
 
岡山大学 教授 岡山大学病院 薬剤部長 千堂 年昭 氏
注射剤は体内に直接投与されるため、その適正な使用が有効性、安全性の面から特に求められる。従って、患者の安全性確保のために他の剤形に比べ厳しい品質基準が設けられている。本シンポジウムでは医療現場における「注射剤適正使用」の観点から医薬品包装に係る注射剤の品質の問題ならびに防止対策を提言したい。
13:20〜14:20 「医療過誤防止への取組」 〜現場の要望を形に変えて〜
 
大原薬品工業株式会社 執行役員 営業本部長 久松 栄一 氏
医療用医薬品の取り違いによる、医療事故が後を絶たない中で、弊社は調剤薬局の薬剤師約300名の先生方へアンケート調査を実施しました。アンケート結果をもとに、PTPシートへ製品名、含量規格をより見やすく表示し、更に錠剤の両面へ一般名、含量、屋号を印刷することで、一包化調剤時の薬剤鑑査の精度を高める等の改善を図っている事例を紹介します。
14:30〜15:30 「病院薬剤部でのバーコード活用事例と表示方法の提案」
 
芳賀赤十字病院 薬剤部 薬品管理課長 中里 浩規 氏
医薬品に関連する医療事故等の原因はヒューマンエラーが80%を占めるとされる。病院薬剤部では対策としてバーコードをどの様に利用しているのか、また 3年後(特段の事情があるものは4年)までに内用薬及び外用薬にも表示されるようになるGS1データバーを実際利用するためにはどの様な表示方法が望まれるのか医療現場での薬剤師としての提案をする。
15:40〜16:40 「PTPアルミ箔へのバーコード表示の最新動向と印刷技術」
 
株式会社タケトモ 取締役 営業部長 小川 博 氏
平成24年6月29日「医療用医薬品へのバーコード表示の実施要項」の一部改正の通知が出ました。いよいよPTPアルミ箔にRSSコードを表示することになります。本シンポジウムではRSSコード表示に伴うアルミ箔への印刷技術ならびに印刷色、モジュール幅、PTPのシール目などがグレード評価に与える影響を、弊社の各種テスト結果を踏まえて紹介します。